こんにちは!のじまきです。
最近よくアン・インプレッションを紹介しておりますが、別に創作ペースが上がっている訳ではありません。
今回ご紹介いたしますのは、先日知り合いとマジックの話をしている時に、ふと「そういえば昔こんなのを作ったことがあったんですが…」と思い出したものです。
今となっては、いつ頃に作った作品か、思い出せないのですが、別にこだわるほどの作品ではないので、ここに紹介したいと思います。

「カラー・レイ」

マジシャンは、1組のデックの中から10枚抜き出し、さらにそこから観客に5枚に絞ってもらいます。
この状態で、マジシャンは、観客が持っているカードの赤と黒の枚数を微妙に当てるのです!

適当に取ったカードの色が赤か黒かというのは半々の確率です。
しかし、ある条件をつければ、分かる部分も出来るのではないか?
という思想の元に作ったような気がします。

あまりにも当てる内容が微妙すぎる故、最近まで忘れていたのですが、折角思い出したのも何かの縁ということで、解説したいと思います。
まず、マジシャンがデックから抜き出す10枚は、赤7枚、黒3枚にします。
これを観客に裏向きで渡し、よく混ぜて5枚に絞ってもらいます。

そして、高らかにこう宣言します。

「私には、何のカードがあるのか分かりませんが、少なくとも、赤いカードが2枚以上入っています!」

観客がどのように取ろうとも、必ず赤いカードが2枚以上入ります。
逆に、これ以上の情報を当てることは出来ないので、
「赤いカードが1枚見えます。…いや、もう1枚ありますね。もしかして、2枚以上入ってませんか?」
とじわじわ当てていっても良いと思います。

いずれにせよ観客はこう答えます。

「それで?」

この返答に困りながら、演技を終えると良いでしょう。