こんにちは!のじまきです。

いよいよ、「History」を明日より発売いたします。
先日からHistoryの収録作品の思い出について書いておりますが、なにぶん全てお気に入りのトリックなので、いろいろと感慨深い気持ちになってしまいました。この中から1つでもレパートリーに入れていただけたらこんなに嬉しいことはありません。
今回は、Disc2の収録作品について書きます。

・運命のペアカード
最初にカードを渡したら、最後までカードに触らない、というテーマで創った作品です。何回もカードが混ぜられているにも関わらず、自動的にカードが当てられる状態になっていくのが気に入っています。本当に何もしないので、不可能性が強調しやすく、演じがいがあります。

・僕がポーカーで勝てない理由
通称「僕ポカ」。色々なところで演じましたが、リクエストの多い作品の1つです。この作品では、ポーカーデモンストレーションにある、とある前提を大胆に壊しています。それが受け入れられるかどうか、創った時は不安だったのですが、多くの方は気にならないようで安心しました。

・235プリンシプル
完成までに軽く10年はかかりました。やっと、ここまで来た、という感じです。完成までの果てしなく険しい道のりは是非DVDで。昨年の5月ごろには原理は出来ていたのですが、その時はフルーツカードで演じていました。その頃から反応は上々だったのですが、食器のカードに変えてからは見違えるほど良い評判を頂き、演出の持つ力に驚かされました。

・ごちゃり
僕らしくなく、派手な現象構成のカードマジックです。裏表混ざった状態から演技を始めるのも気に入っています。全く技法を使わずにこの効果を達成できるためか、8年前に冊子で発表してから、何人かから演じてるよと言われました。プロの方にも演じて頂いているようで、喜ばしい限りです。

・ノーアディション・エレベーター
収録作品の中で、一番最近にできた作品です。原理を発見してから、手順の原型ができるまで、相当の熟考しました。ある発想の飛躍のおかげで、ここまできました。普段は、アイデアがおりてくるのを待って作ることが多いのですが、これに関しては、自力でこじ開けた感覚があります。本当はある技法を使っているので、セルフワーキングじゃないんですが、考え方がセルフワーキング的なので、お許しください。