今日もアン・インプレッションを紹介します。のじまきです。

昔から「良いトリック」と「悪いトリック」は紙一重だと思っています。どんなに悪いトリックでも、演出1つで見違えるほどすばらしいトリックに変身した例を数え切れないほど見たからです。

思いついた時は没ネタ候補でも、創意と工夫を重ねれば、すばらしい作品によみがえるかもしれません。

というわけで、どうやっても良く出来なかった作品をご紹介いたします。

現象:
マジシャンは後ろ手で、コインをどちらかの手に握ります。両手を前に出し、どちらの手に握ったか観客に尋ねますが、観客は絶対に当てることが出来ません。

※即席で行えます!

※サクラは使いません!

※どちらにも握っていないとか、そういったズルは行いません!

※囲まれた状態でも問題なく演じられます!

すごいでしょう?何故、これがアン・インプレッションなのか、以下、解説に進みます。
現象の通り、コインを持って、両手を後ろに回します。

解説の便宜上、左手にコインを握ったとします。

そして、両手を拳にして、前に出し、観客にこう尋ねます。

「さて、コインは右手に握っているでしょうか?
それとも、左手に握っていないでしょうか?」

観客がどちらを答えようとも、両手を開いて、外れた事を示します。

昔からあるバーベットを、マジックに応用できないかと思い、考えてみました。

思いついた時は、「これは凄い即席トリックを思いついたかもしれないぞ!」と喜んだのですが、実践で十数回試したところ、ほぼ100%の割合ですぐばれる事が分かりました。(1人だけものすごく不思議がっておりましたが)

言い方を変えたり、色々と試したのですが、勝率は一切あがらず、没となりました。