こんにちは!のじまきです。
明日は、SFマジックフェスティバルに行って参ります。
その関係で、明日の発送は、お休みとさせていただきますので、ご了承下さいませ。

さて、本日もアン・インプレッションということで、マジック史上希にみる駄作を紹介したいと思います。

あの歴史的名作が、ほんのちょっとした工夫でここまでダメになるということに感動すら覚えるかもしれません。

まずは、現象から紹介します。

マジシャンは、デックから3枚のカードを取り、テーブルに置きます。
ぴあの01





続けて3枚ずつ配っていき、適当なところで配るのを止めます。
ぴあの02





その山を3つに配りわけ、3枚ずつからなる山を作ります。
ぴあの03





そのうち1つの山に、2枚のカードを加えます。
ぴあの04ぴあの05





おまじないをかけると、手元のパケットから2枚のカードが消えています!
ぴあの06





残りの2つの山を見ると、1枚ずつ飛び移っているのです!
ぴあの07





上記の現象を、レギュラーカードで、一切のテクニックを使わずに行います。

それでは、解説に移ります!
察しがついているかも知れませんが、原理はピアノ・トリックです。

最初に配る枚数は33枚。つまり、11回配ります。
最初に配る枚数は30枚。つまり、10回配ります。

そして、観客に好きな山を選ばせ、2枚加えます。

あとは、それぞれの山を、3枚ずつ数えると現象が起こります。

ピアノトリックをいじっている内に出来た1つのバリエーションです。

2でもいけるのなら、3でもいけるのでは!?と思って作ってみたのですが、驚くほど錯覚が無くなり、全く現象が伝わらないというレベルにまでなりました。

昔、これをあるマジシャンに見せた時に、「1つ増えるだけでなんでこんなにダメになるんだろう。ピアノトリックの錯覚は何で起こるんだろう。」と悩み始めた記憶があります。