※以下の文章は、野島が第18回「新・箱根クロースアップ祭」にディーラー参加した時のレポートです。
※覚えている限り書きますが、絶望的な事に、全くメモを取っておらず、また、終わってから4日が過ぎようとしているため、事実と食い違う箇所が出るであろうことをご了承下さい。

〜前回までのあらすじ〜
クロースアップショーが終わり、一息ついて夕食を食べにいくのじまき。
しかし、ここで予想外の展開が待ち受ける!
果たして、のじまきは無事にご飯を食べることが出来るのか!?

夕飯おいしかったです。
ちなみに、夕飯時にポン太さんと、スクリプト・マヌーヴァの滝沢さんが隣でした。
ディーラー同士ならではの会話を盛り込みつつ、個人的にいくつかコインマジックを見せて頂きました。
超贅沢なひとときを過ごせました。

さて、この後は大御所だらけのクロースアップショーです。
最初は沢浩さん。あの伝説の真珠の手順を演じられておりました。
初めて見ました。多分一生生で見ることは無いだろうと思っていただけに、かなり感動してしまいました。
演出、手法、どちらも独創性あふれる、まさに沢さんにしか創れない、また、沢さんにしか演じられない手順だと思いました。
バーノンが絶賛するのもうなずけます。こんな貴重なショーをご提供頂いたマジックランドさんに感謝です。

続いては、ジェイソン・イングランドさん。あの、スティーブ・フォートの弟子にあたる方だそうですが、本当にめちゃくちゃうまい!
とりあえず彼とはギャンブルはしたくなくなります。
現象を1つだけ紹介します。観客が良くシャフルしたデックを受け取り、表を一切見ずに観客が指定したマークの順番に、Aをカットして現します。
観客のの指定した順番に現れるのがポイントです。これを、涼しい顔をしてやられるのだから堪ったものではありません。
さらに、最後にマーク毎にA〜Kまで揃った時には、会場がかなりざわつきました。

最後はマーチン・ルイスさん。抜群の安定した演技で、名作、新作、たっぷりと見せて頂きました。
最後のネタは、もちろん「カーディオ・グラフィック」です。スケッチブックが出た瞬間に客席からちょっと拍手が起こったのが面白かったです。
んー、マニアのイベントだなあと。
ちなみに、ショーが終わった後、佐藤君に「カーディオ・グラフィック」の話をしたら、
「あのカードの引かせ方で、カーディオ・グラフィックをやるなと思ったよ」とさらっと言われました。
佐藤大輔…なんて恐ろしい子!

3者3様の素晴らしいショーでした。お互いが引き立て合うようなベストチョイス。
レクチャーがなくとも、これをみる為に来たとしても十分お釣りが来ます。

でもレクチャーは見る。

最初はマーチン・ルイスさんのレクチャー。名作の解説が多かったのですが、発表時とは違うところが多々あり、非常に楽しめました。
特に「カーディオ・グラフィック」では、ギミックの作りについて多くの質問がありました。
どれも、実際に作って、何度も実演しないと分からないような濃い質問ばかりで、「ああ、みんなやっているんだなあ」と感慨深くなりました。
そういえば、あるマニアの方が言っておりました。「カーディオ・グラフィックは、世界中のマジシャンが演じているけど、ほとんど原案のままやるよね。」と。
そう考えると、「カーディオ・グラフィック」がいかに完成されたマジックかがよく分かります。
この他にも、エッグバッグや、テクニカラープレディクションの最新版など、たっぷりと見せて頂きました。

少し休憩が入り、次はジェイソン・イングランドさんのレクチャー。
マーチン・ルイスさんとは真逆の、テクニックオンリーの世界でした。
ショーで披露された、Aのプロダクションもかなり論理立てて説明されていたのですが、「指の感覚だけで3枚持ち上げる」等、あまりにテクニカル過ぎて信じられません。
未だにあれは偽の種明かし何じゃないかと勘ぐってしまうほどです。
最後に、セカンドディールの練習法を早足でレクチャー。ちゃんと練習すれば、半年で習得できるそうですが、たしかに出来そう!
と思えるしっかりした内容でした。そして、あらためて彼とはギャンブルをしたくないなあと思いました。

一応、かなり駆け足で書いているつもりなのですが、まだまだ書き終わらないですね。
続きはまた次の機会に。次でレポートは終了させます(予言)。