monthly Magic Lesson FAQ

monthly Magic Lesson(マンスリー・マジック・レッスン) より、皆様に最新情報などをお伝えして参ります!

カテゴリ: 雑感

こんにちは、のじまきです。
先週の土日はマジック三昧でした。
土曜日は菅原茂さんのレクチャーと澤浩さんのレクチャーをはしごしましたよ!どちらも日本を代表するクリエーター。この2人のレクチャーを1日でこなすという超贅沢なスケジュールです。

菅原さんは紹介する作品が全て貫通現象という、今まで受けたことのない内容でしたが、同じジャンルのマジックなのにバラエティに富んだ素晴らしいものでした。全て面白かったのですが、特に指の貫通とチェーンの貫通には恐れ入りました。あれだけ不思議にもかかわらず、まさか道具に仕掛けがないとは。

菅原さんのレクチャーが終わってすぐに澤さんのレクチャー会場に移動。澤さんいわく、レクチャー会は数十年ぶりとのことで貴重なレクチャーを受けました。前半はロープマジックを数手順紹介されていたのですが、まあこれが不思議。ロープが伸びたり、2本の輪っかが繋がったり、どう考えてもギミックを使っているとしか思えないのに最後全部手渡すんですよ。観客がサクラという可能性も考えましたが、解説を聞いて想像以上の原理に驚かされました。タネは言えませんが、とりあえずサクラではありません。

ちょっとこのレクチャーを見た後ではしばらく他の人のレクチャーは見れないですよ。ましてやレクチャーをするなんてもってのほかですよ!

次の日が僕のレクチャーだったわけですが。

というわけでレクチャーをしてまいりました。レクチャーというよりも新作発表会という感覚で開いておりまして、「1か月の間に構成したマジックを解説する」という、何か前提が間違っているとしか思えない会です。

今回は未発表の作品を2つ含めて、10作品を紹介しました。事前の告知では6作品でしたが、1週間前に2個増えて、2日前にまた2個増えました。当日まで作品数が決まらない。それが「野島伸幸クリエイティブレクチャー」です。

というような身勝手な会にも関わらず、今回もたくさんの方にお越しいただきまして本当に感謝です。

写真

ちなみに次回のレクチャーは12月22日(日曜日)に行います。紹介する作品は決まってません。22日までに考えます。というわけで、作品が決まったらまたこの場で紹介をしたいと思います。それではー。

こんにちは、のじまきです。

先日は名古屋で行われたJCMAセントラルのコンテストにお邪魔してきました。
何で行ったかというと、主催者から審査員を頼まれまして、審査をしに行ったんですね。
正直自分は審査員の器ではないと思ってますので、引き受けるか悩んだのですが、同期の野下君も審査員で出るということで、それならとOKをしました。

というわけで、名古屋の若手を11組見てきましたよ。聞けばコンテスト自体が全員初出場らしく、初々しい演技をたっぷり見ました。コンテスタントの中には、風邪で38度5分の熱を出しながらも演技をした猛者もいまして、なんと3位を入賞していました。是非全快の状態で見たいですね。

コンテストの結果ですが、観客投票、審査結果ともに1位は龍華さんでした。文句なしの1位の演技でした。凄まじいテクニックと、構成力、圧倒的な練習に裏打ちされた安定感、見事でした。

りゅうかと
↑龍華さん(右)と、イケメンパワーを分けてもらおうとする野島(左)

龍華さんの演技を見たい方は、是非DVD「エンペラー」をご覧ください!コンテストアクトは入っていませんが、テクニックの一部はDVDに収録されています。

emperor

それにしてもどんどん若手が育ってますねー。新しい時代に取り残されないよう、僕も精進したいと思います。

こんにちは、のじまきです。
先日はポール・カミンスレクチャーに参加してきました。
ポール・カミンスについては昔から色んなマジシャンから評判は聞いていたのですが、映像を含めて演技を見たことがなく、期待して行きました。

結果、期待以上のとんでもない内容でした。

最初のフェアすぎる3人のカードを言い当てるトリックから騙されっぱなしです。こっちとしては噂のカルとサイドスティールを見たかったのですが、気がついたらカルとかやり終わってるんですよ。もう全然追えません。久しぶりに心地よく騙されました。というか、サイドスティールやカルに限らず、何をやっても上手すぎです。

技法が上手い上に、手順構成も非の打ち所がないんですよ。より角度に強く、失敗が少なくなるように手順が洗練されてます。この辺りは実際にレクチャーを受けて実感してもらいたいですね。完璧な技法と完璧な手順にプロを感じました。

イベントの最後に、会場にいた11人にカードを選ばせてそれを次々と当てていくという演技をやっていたのですが、最初にカードを選んだのは僕でした。僕がカードを覚えた後は2人目、3人目と順々にカードを選ばせて行くのですが、11人目がカードを覚えたところで僕の記憶力が大分怪しい感じに。かろうじて覚えてはいますが、自信がないというレベルです。
するとカミンスが、「指された人は覚えたカードを言ってくれ」的なことを言うわけです。よっしゃ早いとこ当ててくれと思ったら、11人目から逆順に当てていくんですよ。そうです。僕は最後なんです。
ちなみに僕の記憶は「赤いマークの4だった」程度。しかも大トリ。間違ったカードを言ったらどうしようと思っていたところに、5人目辺りの方がダイヤの4を選んでいたことで「消去法でハートの4だ!」と分かって安心しました。

写真はカードが無事に当たって一安心した後の2ショット

カミンス


とにかく「プロフェッショナルの演技とはこうだ!」というのを実感するレクチャーでした。まだレクチャーツアー中のようですので、これから参加される方は是非楽しみにしてください。

こんにちは、のじまきです。

先日は僕のライブを行いました。様々な意味で挑戦的な内容でしたが、ひとまず成功ということでほっとしております。スタッフに写真を撮ってもらっていたので、レポートは写真も交えて後日紹介できたらなあと思っております。

明日から3日間お盆休みです。
とりあえず14日は赤坂サカスに「仁ちゃんの夏合宿!!腹筋一回できるかな!?」を家族で見に行きたいと思っております。とても楽しみです。

ところで僕が毎月行っている定例レクチャーですが、次回は8月25日に行います。そして夏のスペシャル企画ということで、いつものレクチャーの前に、もうひとつレクチャーを行います。

題して、「クリエイティブレクチャー・セレクション」

1年続けてきたレクチャーの中から、DVD化していないものを中心にチョイスしたものをやりたいと思っています。もし事前にリクエストがあればできるだけお応えいたしますので、どんどん言ってください。

いつものクリエイティブレクチャーも、スペシャルな内容です。僕のカードワープを初めて解説します。
先日の僕のライブ「珍味」の最後にも演じましたが、2012年ジャパンカップで金賞を受賞した時の手順のひとつです。

下記に収録作品の一部を紹介します。

1部(セレクション編)
14:00〜16:00

・サルバノ風ロープの復活(2012/07)
2本のロープを結んで、その結び目を消そうとしますが、消えません。そこでマジシャンは…
サルバノのエッセンスを取り入れたロープの復活。あの技法とかあの技法とか使わずにほぼ簡単にできます。

・クイックトライアンフ(2012/07)
1組のトランプの裏表を混ぜます。その後観客に1枚のカードを選んでもらいます。おまじないをかけると一瞬で観客のカード以外は裏向きになります。
つかうのはもちろんレギュラーデック。使う技法はリフルシャフル程度です。観客がカードを選んだ直後には、9割方クライマックスの準備は整っていますので、スピーディーに当てられます。

・即興ホーンテッド(2012/09)
デックが独りでに動いて、観客のカードを当てます。
スレッドや磁石などは使いません。少しだけカードに仕掛けを施しますが、レギュラーデック一組だけで、数秒でセットが完了します。囲まれた状態でも演じられる、ビジュアルなトリックです。

・インプロンプト・エースプロダクション(2012/10)
観客にデックを混ぜてもらった後でエースプロダクションを行おうという試みです。結果的に、完全セルフワーキングで演じられるようになりました。マジシャンからの評判も良く、オススメです。

・ダスト2013(2013/03)
紙を2つに破って紙玉を2つ作ります。この2つの紙玉がポケットから手の中へと移動して、最後、2個を一緒に握ると破った部分が復元して1枚の紙に戻ります。

他にも、とあるゲストをお呼びしたりと、企画を考えています。

2部(クリエイティブレクチャー編)
17:00〜19:00

・サードワープ
細長くなったカードのインデックスが増えたり減ったり、裏と表がねじれたりします。最後は一瞬で元に戻ります。
カードワープの僕なりのバリエーションです。1枚のカードで、実に多彩な現象がテンポ良く起こります。ジャパンカップで金賞をいただいたアクトの中の1つです。

・ニューワープ
細長く折った2枚のカードが、少しずつ入れ替わります。
カードワープにおける「破って終わる」という常識に挑戦した作品。コンテストアクトでは、サードワープに続けて演じました。

・421オイル&ウォーター
赤黒2枚ずつで行うオイル&ウォーターのあと、枚数を減らして赤黒1枚ずつで赤と黒に分けます。最後は、たった1枚で赤と黒に分けます。
昔に別名義で発表したトリックです。荒井晋一氏の作品にヒントを得て、構成してみました。

また当日までに作品ができればどんどん紹介したいと思っています。

参加費は1部(14:00〜16:00)2部(17:00〜19:00)ともに2,000円ですが、両方に参加される方は、特別に3,000円でご案内いたします。

場所はいつもの駒込マジックルームです。参加される方はnojima@cdi.ne.jpまでご連絡ください。

夏のスペシャル企画です。ぜひ一緒に楽しみましょう!

こんにちは。のじまきです。
今日で28歳になりました。特に家族から祝われることもなく、普通に仕事してますよ。
ここ1年はコンテストや海外コンベンションなど色々とありましたが、今後も、より充実させていきたいなと。

というわけで、でもないんですが、今週の土曜はサタデーナイトマジックに出演します。久しぶりのサタデーですので、短い時間ですが楽しんでやりたいと思っております。
その次の日、16日日曜は僕のクリエイティブレクチャーです。割り箸、輪ゴム、カードといった素材を使ったマジックを紹介します。カードマジックでは、いつもと趣向を変えて僕がマジックバーでやっていた手順などを紹介したいと思っております。

レクチャーの詳細は6日の記事をご覧ください。まだ席は空いてますので、予定が空いている方は是非お願いします。あと良く聞かれるんですが、毎回全て違う内容ですので、ご安心ください。

こんにちは!のじまきです。
盆休みを挟んだせいで報告が遅くなりましたが、先週末は名古屋のUGMマジックコンベンションに、コンテスタントとして参加してきました。

まずはコンテストの結果から。12人中2位でした。1位は韓国のパク・サンウ。
あと一歩が届きませんでした。本番では力を出し切った感があったので、言い訳できないです。
かなり悔しいので、また2年後にチャレンジしたいと思います。

ただ、審査員のゲイ・ルンバーグ氏(今オーディオ・マネジメントで話題ですね)から、11月に行われるロン・マクミラン・インターナショナル・マジック・コンペティションのコンテストへの招待を頂きました。このコンテストは完全招待制で、毎年12人しか参加出来ないそうです。日本人の参加は、2007年のさとるさん以来ということで、じつに5年振りになるそうです。今度こそ1位を目指して行ってきます。

今回の演技にアドバイスをくださったゆうきともさん、庄司タカヒトさん、はやふみさんをはじめとする多くのマジシャンに感謝します。

ただ、練習のしすぎで疲れました。1週間くらい休みに入ります。

こんにちは!のじまきです。

アメリカのマジックコンベンション、FFFFに参加するため、明日から旅立ちます。
先日スケジュール表が届いたのですが、有名なマジシャンがたっぷり参加されるようで、かなり興奮しています。

かなり興奮しすぎたのか、昨日から体調を崩しました。

あと、最近の雨続きで、アメリカに持って行く服が乾きません。

果たして野島は英語でちゃんと演技ができるのか!?
というかそれ以前にアメリカに行けるのか!?

それは1週間後にレポートをしたいと思います。
それでは、行って参ります!

こんにちは!のじまきです。
直前になりましたが、来週18日(日曜)に、JCMAマジックサークル内で90分程度のレクチャーをさせて頂くことになりました。
カード、輪ゴム、紙などを使った、バラエティー色の強い内容にしようかと思っています。
未発表作品もやりますよ。

レクチャー企画とは外れますが、久々に即興マジックもやる予定です。
今からドキドキです。

下記の日程で予定が空いていましたら、お越し頂けると幸いです。
以下、オフィシャルサイトの情報を添付します。

▼参加費用

□JCMA会員の方(受付で会員書の提示が必要です)
一般 \1,500-
学生 \500-
18歳以下(高校生以下)無料

□JCMA会員でない方
一般 \2,000-
学生 \1,000-
18歳以下(高校生以下) \500-

▼時間/Time PM1:15〜4:15
特に初めての方でも参加しやすいよう、スタッフは出来るだけの配慮をしています。是非、ご参加下さい。

■2011年12月18日(日)PM1:15-4:45
■会場: 東京・池袋 サンシャインシティー 文化会館7階(701)
▼テーマ:レクチャー 講師:野島伸幸氏

こんにちは!のじまきです。
9月11日に開催されるクロースアップのコンベンション、「The Japan Cup 2011」のコンテストに出場します。
このコンテストのために構成した手順は、RAMBUやソロライブをはじめとして、他のイベントでもリクエストを頂くなど、いろいろなところでやりました。
1年以上に渡って微調整を重ねて、最初の形からだいぶ変わりました。
正直、1つのアクトに対してここまで検討を重ねたのは初めてです(まだ、練習が足りてない自覚はありますが)。

これだけやったので、良い結果を出したいですね。
もし後日更新がなかったら「あ、野島コンテストダメだったんだな」と思ってください。

こんにちは!のじまきです。
先日より「History」の発売を開始いたしました!出すまでは、誰も買ってくれなかったらどうしようと思っていたのですが、実際には多くの方にご注文を頂きまして、ただただ感謝です。
何回かにわたって「History」の思い出について書いてきましたが、今回で最終回です。Disc3に収録の作品について書きました。

・遅がえり
収録作品の中で、3番目に多く演じている作品です。1番はスペードのα。最初に評価してもらったのは、マーカテンドーさんでした。「野島くん、こういうマジックもっと作りなよー」と言われたと思います。まったく同じ動作で次々とカードがひっくり返るさまは演じていて楽しく、お気に入りのネタです。慣れているネタなので、気持ちを作るためにもソロライブでは、最初にやりました。

・マザマザ
2段目の大胆なサトルティーをやりたくて構成した手順ですが、2回混ざるという現象構成が珍しいようで、マニアにも受けが良いです。演技もすぐ終わるので、よく演じるネタの1つです。ちなみに、フルカラーモンテで発表したフォローザオーダーの最後の段を使えば、赤黒5枚ずつでも演じられます。

・アナザー・フラッシュトレーション・カウント
クイック&ビジュアルな現象が起こせるテクニックです。よく4Aオープナーとして使っています。フラッシュトレーションカウントをもとにしたテクニックなので、マジシャンが見たらすぐに分かるだろうというつもりでやっていたのですが、もう1回やってとよく言われます。DVDだと簡単そうに見えるかも知れませんが、結構練習要りますよ。

・カワルガワル
4番目に多く演じている作品です。1番はスペードのα(このくだりはもういいですか。そうですか)。ある大胆な省略をしたことで、テンポ良く現象が起こせる上に、難易度もかなり抑えています。今流行りの省エネです。この工夫は色々な方に気に入って頂き、ありがたいことに、実際に現場で使われている方もいるようです。テンポは落ちますが、「インプレッション1st」に収録したバージョンの1段目と組み合わせても面白いと思います。

・クイック・ホフジンザー
これも演じていて楽しい作品です。手順中止まるところが無く、テンポ良く演じられるので、一時期よく演じていました。これも今流行の省エネですね。軽いノリのホフジンザー・プロブレムをお楽しみください。

・ダイレクト・カレント
原理を作り出すまでに結構苦労したので、愛着のある作品です。原理が出来たあとこの形にするまでにさらに苦労しました。
結果的に、現象としてはフィル・ゴールドスティンの「エグザイル」に近いものになりました。現象が似ているだけで、原理は全く違います。
ちなみにこのタイトルの由来ですが、「エグザイル」には「交流」という邦題がありまして、「交流」に対抗して「直流」で、「ダイレクト・カレント」と言うわけです。なんのこっちゃですね。

・6と9
昔からあるジョークの僕なりのバージョンです。本当にちょっとしたアイディアなのですが、結構演じやすくなったのではないかと思います。実際僕は演じる機会が増えました。ライブではスペードのαを組み合わせて演じました。元々は別々で演じていたのですが、やり応えのある手順っぽくなったので、今後はこの組み合わせでやるかもです。

・スペードのα
収録作品の中で1番演じている作品です。このトリックには、最初に特殊な状態から始まります。その状態があまりにおかしいので、もしかすると、映像を見てもやる気が起こらないかも知れません。しかし、そんな違和感も吹き飛ぶような展開が起こるので、僕は問題は無いと思います。ある意味、僕のベストトリックです。あ、でもあまり期待しないで見てくださいね。小ネタですから。

・ccc
これがなんの略かはとても言えません。タネなので。1つだけ言うと、真ん中のcは、cardです。最初に思いついたのが高校生くらいだったと思います。その頃は、「普通のマジシャンは、ケースからカードを出してマジックをしますが、僕はケースからカードを出すところからマジックを始めます。」なんて言ってやってました。あんま面白くないセリフだったことが最近判明したので、今は言いません。マジシャンにも不思議に見えるようで、また、結構演じやすいネタなので、オススメです。

このページのトップヘ